先月は、大きな被害が出るほど雨が降ったかと思えば、記録的な猛暑が続き、
南から北、西から東へ進むはずの台風が、反対方向からやってきました。
46億年の地球から見れば、当たり前のことなのかもしれませんが、
たかだか50年の歴史しかない私から見れば、何かがおかしいと思ってしまいます。

さて、今日から8月。
関東は旧盆で7月ですが、ここ関西は、8月がお盆月で一年で一番忙しい月なのです。
12月は、師(僧)が忙しく走るので師走になったとか言われていますが、
それなら、8月が師走になっても良いと思うのですが・・・と思うのは私だけ?

まだまだ暑い日が続きますので、お体ご自愛ください。

さて、月初恒例のカレンダー、今月はこれ↓

『自分中心に見ている時は、相手が間違っているとしか思えない』

【解説】「自分中心に物事を見る」というと、自分の我がままで勝手な考え方で、他人の意見も聞かず配慮もしないどころか、排斥さえするような過激な印象があります。しかし私たちは、そこまで極端ではなくても、日常の様々な場面で自分中心の見方をしています。それは人それぞれに考え方も異なり、立場や状況も違うからです。しかし私たちは社会の中でたった一人で生きているわけではなく、互いに助け合い、支えあって日々を暮らしています。自分の考えこそ正しい、あるいは自分だけが苦労している、などと思っていると、相手が間違っている、楽をしている、と錯覚してしまいがちです。自分と違う意見や考え方にであった時は、自分の物の見方や発想に新たな視点を加えられる絶好の機会です。世の中に助けられ、支えられている自分に気付き、より多くの意見や考え方を吸収し、力強く周囲を支える側の立場に立てるように努力精進して欲しいものです。

この世の中には、100%正しい人も、100%間違っている人もいない。
いるなら、その人は神もしくは仏です!
ですが私は、他人の考えや行動が間違って見え、時には反論したり注意したりすることがしばしばあります。
「お前は何様や!」ともう一人の自分が現れ、時間が経って反省することもしばしば(^^;)
また時には、相手のことを全て理解しているわけでもないのに、
お気楽な人を見かけ、「俺はこんなに苦労しているのに、お前は気楽でええな〜」と愚痴ったり・・・

私たちは、自分が一番可愛いし自分が一番大切で、自分中心でしか物事を考えられないのは当然。
それでも、1%でも相手のことを考えられるよう努力する、その割合を少しずつ増やしていこうと努力することを菩薩行という。
自利利他(じりりた)
自分を利し他人を利す事こそ、大乗仏教の目標。